豊穰の里山の皿【再展示会2013】
2013展示作品詳細その2
二番目の皿には豊穰の里山をイメージした盆景を作りました。
本番では真っ赤な屋久島ヘビイチゴの実が二つありましたが、再展示の際には一つ落ちて一つはしぼんでという哀れな状態です。稲穂のような黄金色の実をつけているコガネスゲはまだ元気でした。花も無い時期でしたが実も無い時期ですので、この二つは何とか確保できた感じです。豊穰には程遠いかもしれませんが。
他にも屋久島書帯草や、コガネシダ、シノブ、ビロード石菖などの野草を入れて、苔と草の比率を半々くらいになるようにしました。苔だらけの一番目の皿と比べ、少し開けた野山や里山の雰囲気が出せたのではと思ってます。
第一の皿から続く川の流れは里山の皿を二分し、渓谷のようになって流れていきます。
川の手前側は野原になっており、二つの「壺」を配置(後述)。
川の向こう側は猿たちが暮らす岩山になっています。この岩山も流木を使って表現してみました。岩山のてっぺんには広場があり、猿たちが何やら集まっています。
広場をズーム!
おお!猿さん。この猿たちの存在に気づかなかった方も多かったようですね。
本番当日に沢山質問を受けましたが、この猿ズはジオラマや鉄道模型などで使われるプライザー社のフィギアです。大きさは7〜8mm程度でしょうか。アリ程度の大きさしかありません。
猿たちは大きな甕(カメ)にコガネスゲの実を集めています。この真っ赤なカメは拙作で、一応鉢穴を開けた鉢になってます。今まで作った中で一番小さな鉢です。
そして、、
コガネスゲのあたりをズーム!
おお!ちゃーんと収穫している猿さんもいたのです。さすがにこれに気づいてくれた方はあまりいなかったようです。
手前の野原は苔だけで作っています。コスギゴケ、タマゴケ、タチゴケ、ホソバオキナゴケなどの背の低い苔を主に使って野原な感じを出しています。
野原には拙作である二つの「壺」を置きました。
右側は通称「悟空」の壺。今回の展示会で多く販売したシリーズですが、一つ手元に残しました。今回の展示では自分の分身としてどこかへ配置しようと思ってました。
もう一つは牛の壺です。里山ですので家畜もいると良いなぁと。豚の壺もありましたが大き過ぎてマッチしませんでした。
悟空の壺の方はニオイカエデを植えてありましたが、再展示した際は途中から引っこ抜いて苔だけにしました。苔だけの方がシンプルで良いのに何で植えたんだろう…。
2〜3日で必死で作ったので仕方ないですが、後から色々と思うことは他にも多々ありました。
そうだ片方が悟空なら、牛の方は牛魔王という設定でも良い?
やんのかコラー。何で里山で妖怪が対決してるのかという話になりますが(笑)
里山の皿には、二つのミニ盆栽を飾りました。
左がたぶんミツバアケビ、右がたぶんツタウルシ。
二つともニワトリ盆栽です。ブログで紹介しようと思いつつ今まで出せずじまいでしたが、昨年から沢山のニワトリ盆栽を作っていました。ニワトリ盆栽とは、、(まんまですが)庭で採れた樹を盆栽にしてみようという試みです。
我が家には庭とよべるようなキレイな場所は無いですが、元々が雑木林な敷地には沢山の木々が生えてきます。コナラなら毎年百本以上の苗がはえてきます。普通に雑草扱いです。
上の二つは3月の落葉中に敷地内で見つけ、何か分からないけど雰囲気が良いので鉢に入れてみたら、ちゃんと春に芽吹いてくれたという流れです。採って出しで元気も無くまだまだこれからな感じですが、里山の樹ですので丁度良いかなと。平面的な曲ですが、二つで対になっているような感じは気に入っています。
ちなみにツタウルシの方には隠れキャラのフクロウがとまっておりました。このフクロウは誰にも気づかれなかったので、展示会本番が終る直前に生徒の方数名にフクロウがどこかにいますよーと教えて、フクロウ探しミニゲームを開催しました。このフクロウは某会展示会にていただいたものです。感謝。
長くなりましたが、二番目の皿はこんな感じです!
展示全景はこちらからどうぞ
つづく
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