苔猿の壺

蘚類・地衣類・石類と小さな植栽で盆景をつくっています

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再展示会2014その4(添えの樹)

やっと最終回です。2014展示会。

メインの流木盆景だけでは展示スペースを持て余しますし、教室の発表会という意味もあるので、3点の樹を勉強の成果として添えました。
添え3点
本番では黒い敷板で受皿は白砂で満たしていたので、白黒反転したような感じになっていました。鉢をいずれも無地の白いものにしたのは、白砂と一体化して樹の部分だけ浮かび上がるようにしたかったからです。

3点集合。
添え3点集合
いずれも教室で作ったものではありませんが、教室で学習したことを実践した成果になります。

展示は大きい順に並べていますので、まずはこちら。
アベマキのどんぐり付き盆栽1
アベマキのどんぐり付き盆栽です。種つきの超ミニ盆栽は教室の名物でもありますね。
ミズゴケを入れたビニール袋にドングリを入れて、発根・発芽させてから鉢に植える方法でつくります。
この樹は、教室でもらった種(どんぐり)を使って自宅で実生させたもので、鉢にあげてから一年以上経っています。昨年秋に植え替えしましたが、その際に足元に石を付けて根を絡ませています。

アベマキのどんぐり付き盆栽2
いくつかアベマキの実生をしましたが、一本の枝に力が集中して伸びていってしまいがちです。が、この樹は5本くらいバランス良く芽が伸びましたので、そのまま育ててでクネクネと針金かけておきました。根も太くしっかりしてきたので、ヤマタノオロチのような面白い感じになったんですが…
秋に植え替えたせいか今年春に芽吹きが悪く、残念ながら葉が出たのは一本だけでした。
枯れ枝を整理しようかと思いましたが、いやまてこれはこれで面白いかも、ということで枯れ枝はそのまま残し、こんな樹になりました。アベマキは葉が大きいので、かえってこの一本だけ双葉ちゃんの方がシンプルで良い感じになったと思います。

そうそう、一年以上たっているのでドングリを落とさずに維持するのは大変でした。教室ではカサブタに例えられていましたね、はがしたくなります(笑)


続いてピラカンサ。
ピラカンサ1
この樹は購入したものですが、深い鉢に入っていました。盆栽といえば「どこに根がはいってるの?」というくらいペッタンコの浅い鉢に入れて飾る美学があります。樹が大きく見えますし良い雰囲気になるんですね。

ただリスクは大きく、土が少ないので水切れしやすいわ、根を追い込む(薄い鉢に入るように下へ伸びる太い根など大幅に根を切る)ので樹のパワーが弱まるわで、私のような初心者はビビって挑戦しにくいのです。

いつまでもビビっていては進歩が無いので、かねてから目をつけていたこの樹を使って3月の植え替えで挑戦しました。樹が丈夫なピラカンサだったこともあり、うまく落ち着いてくれたようです。足元には白砂とホソバオキナゴケです。
ピラカンサ2
ペッタンコ鉢がなかったので、鉢は自作しました。貫入土で釉薬はなんだっけかな、、うーん忘れちゃいました。


最後にニレケヤキ。
ニレケヤキ1
この樹は古枝を挿して作りました。
新しい元気の良い(けど細い)枝を挿し木して増やすのは常套手段ですが、それでは太い樹、古い樹になるまで時間がかかります。超ミニ盆栽は基本的に細い苗木を扱うので、小さくとももう少し盆栽的な「根元が太い」樹というのも欲しくなってきます。
挿し木に向いた樹種であれば、ある程度古くて太い枝を挿しても根が出ます。早く太い樹を作るには手っ取り早い手段です。

ただ、これも初心者には簡単でないんですね。この樹を作る際に同じニレケヤキの古枝を4本挿しましたが、1本は枯れて2本は根が出たものの調子悪く芽吹きも少なく、今年は養生という感じです。一番小さなこの枝だけは葉がよく出てくれました。勿論もっと繁らせて良い感じにしていきたいですが。

ベテランさんは何でも簡単だあと言いますが、やってみると最初は難しく、落胆することもしばしばです。
ただ次からは上手くやれる自信がつきます。最初は失敗も多いですが、学ぶこともさらに多いように思います。


これにて完了!

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再展示会2014その3(添配)

昨年の展示会では、鉄道模型でおなじみプライザー社製フィギアを使って猿の惑星を演出していましたが、今回は自作の添配を添えました。
添配とは盆栽にそえる小道具のようなものです。銅や陶器、竹細工などで作られた動物や、舟、釣り人、仙人、茅舎(茅葺き屋根の家)などが良く見られるものです。

どうせ自作するなら誰も使わないような自分らしい添配を作りたい!
という訳で。こんなの作りました。

カンブリアン添配1

カンブリアン添配3

カンブリアン添配2

太古のロマンシリーズ。
古生代に栄え絶滅した三葉虫、そして古生代から現在まで変わらぬ姿をとどめる生きた化石、カブトガニ。
鉢作りと平行して陶器で作りました。黒土に黄瀬戸+還元です。
実際の大きさは、指先サイズくらいです。

三葉虫添配

カブトガニ添配

今回の展示のメインである流木盆景に、三葉虫3匹とカブトガニ2匹を添えていました。
盆景にアクセントにシダ類を多めに使ったのは、この古代生物の添配と併せて古代な雰囲気を出したかったからです。

三葉虫添配の配置
上陸する三葉虫?海の生き物なので上陸はファンタジーですね。
本番展示会では受皿に白砂を敷いていました。実際の様子はののつき先輩のブログでどうぞ。

流木盆景は仙界の奇岩山をイメージしましたが、山水っぽい感じでなくちょっと不思議な雰囲気を出したかったのです。先生曰く「ミステリアス」という事ですので、多少は思惑通りの印象をもってもらえたような気がします。

スケール的に考えると巨大三葉虫と巨大カブトガニですが。あまりスケールを気にしてはいけませんね。デフォルメの世界です。

つづく

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再展示会2014その2(植栽詳細)

メインの飾りであるところの流木盆景、もう少し突っ込んでご紹介。

今回は流木自体が良い形だったので輪郭を作る必要はありませんでした。後はそこへ世界をつくっていく作業になります。イメージは「仙境の峰」という感じでしょうか。
仙界にそそり立つ奇岩山に様々な樹木野草が繁茂している、そんな景色を想像してみました。

色々とてんこ盛りのステージですので、キャストの紹介を。
まずは上部から。
流木盆景ズーム上部
一番てっぺんにはクロマツ。やっぱり天は松でいこうと。
芽切り前の伸び放題だったので短く散髪しましたが、展示会当日にはもう先が茶色くなっていました。
少し左へ下がってヤマモミジ、さらに右に下がってシロシタンを配置しました。
松とセットでモミジを配置することは決めていました。この二つ樹種の組み合わせはベタですが大好きです。シロシタンは過去に紹介していた樹です。モクモクと雲のような形をしていたので、横に倒して峠にかかる雲海のようなイメージで配置しました。

続いて中段。
流木盆景ズーム中上
モミジの下(左側)には姫バラを3種(白レンゲ、ツボミバラ、屋久島バラ)寄せました。白レンゲとツボミバラは一つずつ花をつけていました。が、ツボミバラの方は植え付けのショックで花が力尽きました。
バラの奥にはセキショウ、千島姫トクサ、錦糸ナンテンなどの野草を植えてワサワサさせています。

シロシタンの下(右側)にはクチナシ、長寿梅を植えています。シノブとコガネシダを下に添えました。

真ん中辺りにはイワヒバを中心に数種類の苔とシダを添えています。今回はアクセントでシダ類を多く使っていますが、これには少しワケがあります(後述)。

さらに下の段。石を二つ付けて棚を作っています。
流木盆景ズーム中下
上の段の石には香丁木と八重の白丁花を植えました。バラに続き同じ樹種の品種違いです。八重白丁花は一つツボミがついていましたが、二日後の再展示会でも未だ咲きませんでした。難しいですねー。下に極姫ユキノシタを添えています。小さい鉢で育てて葉が1〜3mmの極小になったものです。
下の段の石には、葉がとても小さい葉巻早乙女サツキとヒサカキの苗を植えました。
添えはこちらも極小葉のビロードセキショウと小さなシダ。

この二つの石段は手前へ少し出る部分ですので、極小の葉や花をもつものを集めて、細かな世界をつくるブロックにしました。

続いて、右側面から。
流木盆景ズーム下半分
二段の石の右側には、シモツケとシャシャンボを植えています。
さらに右下へ屋久島書帯草、右側最下段にはオロシマ笹、サンザシ、アケビを寄せています。
サンザシは一粒だけ実を留めています!

では全景を。
流木盆景全景キャプション
左側最下段は「洞」になっており、ホソバオキナゴケ、カモジゴケ、フトリュウビゴケ、コウヤノマンゲングサ、オオカサゴケなど苔を寄せ植えしています。洞には5〜6本のヤブコウジとコバノズイナを植えています。ヤブコウジの方は洞の手前へ出し、コバノズイナは洞の奥の出口から出して上へ伸ばしています。

今回は持ち込む(この状態で維持してさらに良くしていく)気マンマンです。一年後にまた元気な姿をお見せするのを目標に。
流木の耐久性も限界がありますので、末長くは無理ですが、3年くらい持ち込めれば良いなあと思ってます。

つづく

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まとめ

プロフィール

苔猿(こけざる)

著者:苔猿(こけざる)

苔好き・岩好き・盆栽好き。
石や流木を使った盆景や自作の豆鉢をつくってます。

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