苔猿の壺

蘚類・地衣類・石類と小さな植栽で盆景をつくっています

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岬と岸壁の皿【再展示会2013】

2013展示作品詳細その4

4番目の皿には岬と岸壁の風景をイメージして盆景をつくりました。
水の流れは川から海へ。その海へ突き出た岬には、荒波に洗われてできた岸壁がみえます。
岬と岸壁の盆景1
1〜3番目の皿に制作時間をたっぷり使ってしまったので、ここからは駆け足で作っていきました。もう少し時間と気持ちの余裕があれば上手にできたと思いますが、、時間はいくらあっても足りません。

岬の草原はホソバオキナゴケで作っています。端にはニワトリ実生のハゼの苗を3本、寄せて植えています。
岬と岸壁の盆景2

岬の草原に、二鉢の超ミニ盆景を飾りました。
一つは以前にブログでも発表した、超ミニ盆庭です。
石組みの超ミニ盆庭
ブログに載せた時より劣化してます(泣)枯山水ぽく白砂をベースに、二つの溶岩破片で鶴石・亀石を。後は少々の緑を添えて小庭をつくっています。真っ赤でキレイな鉢はみさきさん作。

もう一つは香丁木と小石で。
香丁木の超ミニ盆庭
6月半ば頃までは香丁木も花を咲かせていたのですが、展示会の前にはすっかり無くなってしまいました。
鉢は拙作。信楽に鉄赤だと思います。

事前の構想では、教室で作った楓の寄せ植え一鉢を置くつもりでしたが元気がなく、代打で上記二鉢の出場です。
ベースの盆景の出来も今一つですし、少し後悔の残るパートになりました。

展示全景はこちらからどうぞ


つづく

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河口と港の皿【再展示会2013】

2013展示作品詳細その3

河口と港の苔盆景

三番目の皿は「河口と港」をイメージして盆景を作りました。
里山から流れてきた川は川幅を増し、海へとつながっていきます。

大きい側の陸地には、5つの円形台をもうけ、超ミニ盆栽を飾りました。
緑の部分は主にスナゴケとコスギゴケで作っています。

小さな対岸の陸地には、コスギゴケをベースにアマミスミレ、クラマゴケ、コガネシダ、クチナシなどの野草を入れています。
黄金色の稲穂のようなものは、おそらくヘチマゴケの一種で、大量のサクが役目を終えて枯れ色になっているものです。どこかでサクを使ってやろうと思ってましたが、あまり季節では無く良い素材がありませんでした。が、この枯れサクが意外にも雰囲気を出していたので、採用しました。

そして河口には海へ旅立つ一艘の船が浮かんでいます。

お猿の苔舟1
お猿の苔舟2
お猿は前回も説明したプライザー社のフィギアです。
里山で採れたコガネスゲの実を運んでいます。どこへ運ぶのか、、
船頭の猿のもっている舵は導線で作っています。たまたま舵を持つような格好の猿がいたのはラッキーでした。
舟に見立てているのは、拙作の長方鉢、黒土に黄瀬戸です。敷いている苔はネジクチゴケ。

この皿では、教室でよく作るサイズの超ミニ盆栽を飾っています。
ヒメシャラとアラカシ超ミニ盆栽
この二つは教室でつくったものです!まさに発表会ですね。
左がヒメシャラで、右がアラカシです。
左のヒメシャラは写真では見難いですが、幹が金色ぽくてキレイなんですよね。
右のアラカシはマイ・ファースト超ミニ盆栽です。最初の教室で作ったものです。

教室の生徒さんにとっては、誰しも思い出に残る最初の一鉢。皆さん大事に育てられているようです。私もこのアラカシだけは枯らさないようにしたいですね。

やわらかで葉も小振りなヒメシャラと、がっしりダイナミックな曲と大きな葉のアラカシが好対照です。鉢はもちろん山石鉢(先生作の鉢)です。

メギとつるうめもどき超ミニ盆栽
教室では「超ミニ盆栽は自給自足!」という教えをうけます。超ミニ盆栽の素材は売っていることは稀なので、教室以外で増やすには、自分で作らなければいけません。DIY盆栽です。
上の二つは、そんな教えを実行して作ったものです。

左のメギは「挿し木」で作ったもの、右のツルウメモドキは「根伏せ」で作ったものです。
右の鉢は拙作、信楽にイラボ釉です。

ニワトリ超ミニ盆栽
こちらはニワトリ盆栽です。ニワトリ盆栽も自給自足の精神にのっとったものですね。
足元に石や苔を工夫して少し景色を作っています。
しかしこれ、樹種が何かわかりません(笑)
アオツヅラフジに似てるかな?と思いましたが、よく分かりません。ツル性の植物です。
鉢は拙作、信楽に黄瀬戸です。


展示全景はこちらからどうぞ


つづく

豊穰の里山の皿【再展示会2013】

2013展示作品詳細その2

豊穰の里山の苔盆景1

二番目の皿には豊穰の里山をイメージした盆景を作りました。

本番では真っ赤な屋久島ヘビイチゴの実が二つありましたが、再展示の際には一つ落ちて一つはしぼんでという哀れな状態です。稲穂のような黄金色の実をつけているコガネスゲはまだ元気でした。花も無い時期でしたが実も無い時期ですので、この二つは何とか確保できた感じです。豊穰には程遠いかもしれませんが。

他にも屋久島書帯草や、コガネシダ、シノブ、ビロード石菖などの野草を入れて、苔と草の比率を半々くらいになるようにしました。苔だらけの一番目の皿と比べ、少し開けた野山や里山の雰囲気が出せたのではと思ってます。

豊穰の里山の苔盆景2

第一の皿から続く川の流れは里山の皿を二分し、渓谷のようになって流れていきます。
川の手前側は野原になっており、二つの「壺」を配置(後述)。

川の向こう側は猿たちが暮らす岩山になっています。この岩山も流木を使って表現してみました。岩山のてっぺんには広場があり、猿たちが何やら集まっています。

広場をズーム!
里山の猿1
おお!猿さん。この猿たちの存在に気づかなかった方も多かったようですね。
本番当日に沢山質問を受けましたが、この猿ズはジオラマや鉄道模型などで使われるプライザー社のフィギアです。大きさは7〜8mm程度でしょうか。アリ程度の大きさしかありません。

猿たちは大きな甕(カメ)にコガネスゲの実を集めています。この真っ赤なカメは拙作で、一応鉢穴を開けた鉢になってます。今まで作った中で一番小さな鉢です。

そして、、
コガネスゲのあたりをズーム!
里山の猿2
おお!ちゃーんと収穫している猿さんもいたのです。さすがにこれに気づいてくれた方はあまりいなかったようです。

豊穰の里山の苔盆景3
手前の野原は苔だけで作っています。コスギゴケ、タマゴケ、タチゴケ、ホソバオキナゴケなどの背の低い苔を主に使って野原な感じを出しています。

野原には拙作である二つの「壺」を置きました。
右側は通称「悟空」の壺。今回の展示会で多く販売したシリーズですが、一つ手元に残しました。今回の展示では自分の分身としてどこかへ配置しようと思ってました。
もう一つは牛の壺です。里山ですので家畜もいると良いなぁと。豚の壺もありましたが大き過ぎてマッチしませんでした。
二つの壺
悟空の壺の方はニオイカエデを植えてありましたが、再展示した際は途中から引っこ抜いて苔だけにしました。苔だけの方がシンプルで良いのに何で植えたんだろう…。
2〜3日で必死で作ったので仕方ないですが、後から色々と思うことは他にも多々ありました。

そうだ片方が悟空なら、牛の方は牛魔王という設定でも良い?
悟空と牛魔王
やんのかコラー。何で里山で妖怪が対決してるのかという話になりますが(笑)

里山の皿には、二つのミニ盆栽を飾りました。
アケビとツタウルシ
左がたぶんミツバアケビ、右がたぶんツタウルシ。
二つともニワトリ盆栽です。ブログで紹介しようと思いつつ今まで出せずじまいでしたが、昨年から沢山のニワトリ盆栽を作っていました。ニワトリ盆栽とは、、(まんまですが)庭で採れた樹を盆栽にしてみようという試みです。

我が家には庭とよべるようなキレイな場所は無いですが、元々が雑木林な敷地には沢山の木々が生えてきます。コナラなら毎年百本以上の苗がはえてきます。普通に雑草扱いです。

上の二つは3月の落葉中に敷地内で見つけ、何か分からないけど雰囲気が良いので鉢に入れてみたら、ちゃんと春に芽吹いてくれたという流れです。採って出しで元気も無くまだまだこれからな感じですが、里山の樹ですので丁度良いかなと。平面的な曲ですが、二つで対になっているような感じは気に入っています。

ツタウルシにとまるフクロウ
ちなみにツタウルシの方には隠れキャラのフクロウがとまっておりました。このフクロウは誰にも気づかれなかったので、展示会本番が終る直前に生徒の方数名にフクロウがどこかにいますよーと教えて、フクロウ探しミニゲームを開催しました。このフクロウは某会展示会にていただいたものです。感謝。

長くなりましたが、二番目の皿はこんな感じです!


展示全景はこちらからどうぞ


つづく

深山幽谷の皿【再展示会2013】

2013展示作品詳細その1

深山幽谷の苔盆景1

一番大きな皿には、険しい山とそこから沸き出す川を中心に、深い山奥の景色を描いてみました。沢山の苔を使って深山幽谷のムンムンとした植物の繁茂を表現しています。

ゴツゴツした岩山は二つの流木でできています。流木以外の部分は苔盆景用土(ケト土6割、赤玉3割、川砂1割)を盛って形を作っています。苔の背丈は様々ですので、配置する苔を考慮してベースの盛土を調整しています。

作成の手順は、まず流木をエクステリア用の強力な両面テープで皿に固定し、次に植栽(ノブドウ、ノイバラ、ヒメトクサ)を配置し、その周囲に盆景用土を盛っていき、最後に苔を植えています。

深山幽谷の苔盆景2

野草もアクセントとして使いましたが、ほとんどの緑は苔で作っています。今回の展示作品全体で20種類以上の苔を使いましたが、そのほとんどの種類をこの一番目の皿で使用しています。這う苔、立つ苔、大型の苔、とにかく多くの種類の苔を使うことで、深山の鬱蒼とした雰囲気を出せたように思います。コウヤノマンネングサ、オオカサゴケ、ヒノキゴケなど大型の苔は盆景の中で使うのは難しいと思うのですが、上手くスケール感がマッチしました。

使用した苔が気になるマニアの方は、下の画像をクリックして確認くださいませ。
使用した苔の種類

白砂は枯山水と同様、水を表しています。岩山の麓から湧き出た水が川となって流れ出ていますが、それ以外にも流木の影にかくれるように円い泉が作ってあります。
深山幽谷の苔盆景3
この泉は黒いプラ容器のようなものを埋めて作ったもので、白砂の上には実際に水を溜めていました。この泉の縁に植えているのは生きたミズゴケです。潤沢な水供給が無いといじけてしまいますので、このような水場を仕込んでいたわけです。

深山幽谷の苔盆景ズーム
向かって左側をズームした写真です。ノブドウがカクッとした枝でいい雰囲気を出してくれました。
ノブドウの横にへばりついているのは拙作「蟲壺」です。販売した蟲壺は黒土の焼き締めでしたが、手元に残した蟲壺は薄く黄瀬戸をかけています。この薄がけの黄瀬戸が実に虫っぽく、リアルになってしまいました。

蟲壺の横、ヒメトクサの足元に「オオシラガゴケ」を植えています。乾燥気味にすると白く輝く美しい苔です。

ノイバラの花
花の無い時期に彩りを与えてくれたノイバラです。我が家ではバラ系は一通り咲き終った後でしたが、遅れて蕾をつけた最後の株を大事に植えました。展示会本番に咲いていてくれて本当に良かったです。写真は展示会の後に開いた最後のひと花です。

この皿に飾ったミニ盆栽はクロマツ一点です。飾れるレベルの樹では無いと思いますが、どうしてもここには松柏類を飾りたかったのです。盆栽初心者、他に良い樹があるわけでもないので、気負い無くいきました。
クロマツ根上がり
年始に教室の課外授業で行った可児の花木センターにて買い求めたもので、春の植え替えで好きな感じの根っこが出てきたので、そのまま根上がりにして植えました。

一番目の皿の詳細はこんな感じです。面積も一番大きく、苔好き・盆景好きの想いをぶつけた力作になりました。展示会では沢山の人に見て頂けて大満足です。


展示全景はこちらからどうぞ


つづく

再展示会2013 自宅

先日の展示発表会ではあまり良い写真が撮れなかったこともあり、一週間後の日曜日に自宅にて再度セッティングして作品撮影をしました。

まだ一週間ですので、苔たちの状態はほぼ展示会のまま維持できています。
ただ、丁度良い感じで二粒ついていた屋久島イチゴの実は落ちてしまいました。

今回の再展示では、本番で使っていた黒い和紙を貼った敷板は使わず、逆に白地の場所に飾ってみました。まずは真上から全景。

盆景の全景
盆景の全景

全部で8個の円形の皿に景色を作り、大きさの順で蛇行しながら並べています。
水の流れをテーマにしていて、深い山奥を表している一番大きな皿から水が沸き、流れが始まり川になって二番目の皿へつながります。二番目の皿は豊穰の里山をイメージしています。川は里山を抜けて三番目の河口と港を表す皿へつながります。
四番目の皿は岸壁のある突き出た岬になっていて、五番目の皿は臨海の緑地公園のようなイメージです。
六番目は陸地から見える少し離れた小島、七番目は遠く離れた南海の島、八番目は絶海に立つ岩礁をイメージしています。

上からみると川がつながっている感じや、海岸線の形が分かり易いと思います。
写真に注釈つけるとこんな感じ。

盆景の注釈

本番の展示で黒い敷板の上に飾ったのは、この白い流れを浮き出させるためでしたが、白地でもよくわかりますね。白でも良かったかも。

本当は小さい島の辺りは下のようなレイアウトが理想でしたが、奥行きに限りがあるので横長のレイアウトにしました。
クリックして拡大

盆景の全景2

本番の展示では床置きという事だったので、真横から見ることは考えず、とにかく上から見た感じや、座って見れる範囲だけ考えて作っていきました。なので「高さ」を使うことはあまりしていません。
一つだけ、一番大きな皿が山奥を表しているので高さを上げ、河口に至るまで少しずつ下がるようにしました。

盆景の全景2

基本的には皿に苔盆景を作って、そこにミニ盆栽を飾るというスタイルにしています。
全てを盆景に一体化することも考えましたが、やはりあくまで超ミニ盆栽の展示がメインですし、苔盆景はその飾り台として考えようということに落ち着きました。

飾るミニ盆栽は、大きい皿には大きめの樹を、中くらいの皿には中くらいの樹を、小さい皿には鉢の中がさらに盆景になっているものを飾って、大→小のリズムを作ってみました。

ちなみに盆景上に配置していたミニ盆栽の鉢を外すとこんな感じです。

盆景のみ

それぞれの皿毎に写真を撮りましたので、次回より一つずつ紹介していきます!

つづく


8/7追記
ひと月かかって(笑)各パートの紹介が終わりましたので、リンクしておきます。
深山幽谷の皿
豊穰の里山の皿
河口と港の皿
岬と岸壁の皿
海辺の緑地の皿
離れ小島の皿、南の島の皿、絶海の岩礁の皿


第3回超ミニ盆栽展示発表会 終了

第3回超ミニ盆栽展示発表会、無事終了いたしました。
ご来場のみなさまに、心より感謝申し上げます。

生徒の皆さまの展示はどれも個性的で色とりどり、とても楽しい展示会になりました。
それぞれの美意識や趣味嗜好が閉じ込められた世界は、作り手の分身ともいえるのかも。
とても濃厚な空間で、自ら参加しつつも堪能・満喫させてもらいました。
展示会の様子は、盆栽男先生のまとめののつきさんのまとめ、などでご覧いただけます。

私の展示は、、
苔猿の展示
ここぞとばかりに苔満載で。
苔盆景+超ミニ盆栽展示のコラボレーションという感じになりました。
また時間があれば少し解説などしてみたいです。

そして、販売した「壺」も無事完売です!
拙い作品を購入いただき感謝です。
苔猿の壺
通称『悟空』と呼ばれていた壺たち。達者でくらせよ〜。

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まとめ

プロフィール

苔猿(こけざる)

著者:苔猿(こけざる)

苔好き・岩好き・盆栽好き。
石や流木を使った盆景や自作の豆鉢をつくってます。

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